新型コロナ、ロシアからの帰国者1人が感染　計373人に

保健省は14日朝、ロシアからの帰国便に搭乗していた乗客から新たに1人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が見つかったと発表した。これでベトナム国内の感染者数は累計373人となった。なお、市中感染は89日間連続で確認されていない。
　国内373人目の感染者は、ハノイ市ナムトゥーリエム区在住の53歳の男性。この男性はベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)のVN5602便で9日にロシアから南部メコンデルタ地方カントー市に到着し、現在は同カマウ省の医療施設で隔離治療を受けている。これに先立ち同便からは既に2人の感染者が見つかっており、これが3人目の感染者となった。
　保健省によると、ベトナム国内の感染者373人のうち、既に352人が回復済み。治療中患者21人のうち、現在も検査で陽性判定が出ているのは15人のみ。なお、国内では新型コロナによる死者は現時点で一人も出ていない。
　ベトナム国内では現在、感染流行地域から帰国した1万3300人余りが隔離措置と健康観察を受けている。このうち72人は病院、400人余りは自宅、残りは集中隔離施設での隔離となっている。